奈良の世界遺産を巡る旅~平城宮跡、東大寺、春日大社、元興寺~
電車で西大寺駅へ向かいそこで下車。駅から3分程のところに西大寺があるとのことだったので、寄り道していくことに。
周囲の喧騒が嘘のように静かな空間が広がっていました。
平城宮跡へは西大寺駅からだと徒歩10分程ですが、この日はGWでイベントが開催されていたため、無料のバスが出ていました。
バスに揺られ10分程で到着。バスを下りると目の前には朱雀門が。
朱雀門をくぐりぬけると、はるか1300年の時を感じる広大な平城宮跡が広がります。
さわやかな5月晴れの中、直線に歩いていくと第一次大極殿が近づいてきます。こちらは2010年に復原されたもので中を見学することも出来、なかから見渡す景色は最高です。
途中、海龍王寺というこぢんまりした寺に立ち寄りました。ここは初代住持の玄昉が、嵐の中を海龍王経を唱えて唐から無事に帰朝できたことから、遣唐使の渡海安全祈願の寺となったそうで現在は旅行などで海を渡る人の安全を祈願するようです。
ということで、海を渡ることが多い私にピッタリだと思い、立ち寄って旅行安全を祈願し、旅行安全守もいただいてきました。
そしてバスを乗り継ぎ、東大寺へ。GW中の土曜日の昼時ということもあり、奈良公園周辺は渋滞気味でなかなかバスは進まず。でも、歩くと20分くらいかかるようなので、バスでのんびりうとうとしながら向かいました。
東大寺はさすが一大観光地ということで多くの人で賑わっていました。外国人観光客の多さに驚きました。法隆寺方面ではあまり見かけなかったので、やはり大仏のインパクトとアクセスの良さでこんなにも違うのだなと実感。
南大門は圧巻の見ごたえでした。高さ25.5メートルで、両脇にはかの有名な運慶と快慶がわずか69日間で完成させたとも言われる金剛力士像が安置されています。
迫力満点の金剛力士像。
奈良のシンボル、大仏を拝みに大仏殿へ。大仏殿は世界最大級の木造建築です。2度の焼失と再建を繰り返し、現在の建物は1709年に再建された3代目だそうです。
残念ながら内部の撮影は出来ないので大仏様の写真はありませんが、巨大な大仏さまは堂々と鎮座していました。
そして、境内東方の山裾に立つ舞台づくりのお堂、二月堂に。
迫り出した舞台は清水寺を彷彿とさせます。ここから、大仏殿の屋根越しに奈良盆地が見渡すことが出来ます。近くにいた観光客の会話が聞こえてきて、「東大寺には修学旅行で来たことはあるけど、大仏だけ見て終わりなので、こんなところがあるなんて知らなかったわ。」とのこと。確かに、一回訪れただけでは見逃したり時間がなくてスキップしたりするスポットがあるだろうし、大人になって視点も変わってくるだろうし、リピ―トの面白さって興味深いな、と。ひと昔のキャッチフレーズで「今、ふたたびの奈良へ」ってあったけれど、こういう意味だったのかなと思いました。
二月堂を後にし、人気のない道をなんとなく春日大社の方向へ向かって歩きました。
春日大社は藤森氏の氏神として栄え、朝廷から庶民まで幅広く信仰されたそうです。
敷地は広く、宝物殿や萬葉植物園などみどころはたくさんあるのですが、私はそちらはスキップしました。
夫婦大國社という全国で唯一夫婦の大国様を祀る神社が付近にあったので、良縁祈願に立ち寄りました。
すがすがしい春日の森をゆっくり歩き、バス停へ。
そして、最後の観光スポット、ならまちエリアに向かいます。ならまちは江戸時代以降に建築されたなんともフォトジェニックな町屋が立ち並ぶエリア。
これらの町屋を利用した食事処やカフェや雑貨屋さんなどが点在しており、ふらっと
地図に頼らずに散策するのがおススメ。
自分の実家がこんな町屋だったら、ここでお店を開きたいなぁ、、なんて思いながらお散歩するのが楽しいです。
そして、この旅最後の世界遺産スポット、元興寺へ。世界遺産です。
世界遺産フリーきっぷの割引で拝観料が500円から400円になりました。
こちらの極楽道の屋根瓦の一部はなんと飛鳥時代のものだそうです。
境内の一角にその屋根瓦を見つけやすいスポットがあります。
飛鳥時代からここにあるなんて、ロマンを感じます。
少し時間があまったので、奈良駅付近の商店街でおみやげ選び。
そして、近鉄線で大阪へ。
次にいつ来るかは分かりませんが、とても充実した旅でした。