奈良の世界遺産を巡る旅~法隆寺、薬師寺、唐招提寺~
言わずと知れた古の都奈良。関東で育った人は中学や高校の修学旅行で訪れたことがあるのではないでしょうか。私は、中学でも高校でも修学旅行で奈良は行かなかったのです。そのまま時は流れ、ずーっと奈良ヴァージン(笑)でした。
、、という訳でこの度思い立ったが吉日、奈良へと行ってまいりました。
テーマは世界遺産。
奈良には複数の世界遺産に登録されている文化財があります。それらを
重点的に回ってきました。
まず、近鉄奈良駅に降り立った私。奈良世界遺産フリーきっぷを2000円で購入。
これは京都、大阪、名古屋などから近鉄線で奈良まで行く切符と奈良県内のフリーエリアと呼ばれる指定された区域内の電車とバスが乗り放題になるというもの。
2日間使えるのでお得かなと思います。(3日コースもあります)
まずはこちらで法隆寺へ!!
近鉄線で筒井という駅へ行き、そこからバスで10分程で法隆寺前という停留所に。
筒井という駅は小さい駅で、法隆寺行きのバスは1時間に2本程度。私はちょうど目の前でバスが走り去るという不運で30分待ちぼうけ。
法隆寺に限ってはJRで行った方が便利なようです。(フリーきっぷが使えないですが)
バス停から法隆寺へ向かう200メートルほどの道を直線に進むと見えてくるのが南大門。こちらを通りさらに歩くと中門へ。そこで拝観料1500円を納めます。
五重塔と金堂。いずれも国宝です。7世紀初めに建てられだけあり、その歴史を物語る重厚さと年月を感じさせる年季の入った外観ながら緻密に手入れが行き届いている姿はまさに国宝にふさわしいいでたちです。
こちらは夢殿。八角円堂で聖徳太子の等身像と言われる秘仏の救世観音立像があります。
法隆寺を後にして、バスに再び乗り、こちらも世界遺産である法起寺へ。
こちらは訪れる人が圧倒的に少なく、ゴールデンウィーク真っただ中だというのに、
4,5名しかおらず、貸し切り気分を味わえます。世界最古の三重塔(706年建立)で法隆寺の五重塔と良く似ています。こぢんまりしたお寺ですが、一見の価値ありです。
法隆寺からは徒歩だと30分位かかってしまいますので、バスまたはレンタサイクルなどがオススメです。
法起寺の目の前のバス停からバスに乗り、そのまま薬師寺まで行こうかと思ったのですが、ガイドブックに載っていた大和郡山で途中下車することに。
きままに乗り降りできるのもフリーきっぷの良い所★
大和郡山は安土桃山時代に藍染師が集う町として栄えた場所で、今でも町の中央に掘割が残っています。また、江戸時代には金魚養殖のメッカとして栄えたそうで、今でも金魚をモチーフにしたおみやげを売っているお店があります。
マンホールにも金魚が。
町自体は、のどかな昭和の香りがする田舎町という雰囲気で、しばらく散歩をして次へ向かいました。
天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気回復を願って建立を発願したのが始まりと言われています。何といっても朱色の鮮やかさが際立つ建築です。
この日は地元の吹奏楽部の学生が演奏を行うようで、大講堂の前にたくさんの椅子を並べ、準備の真っ最中でした。奈良の学生、こんなところで演奏で来て羨ましい。。。
金堂は1976年に復元が完成した壮麗なお堂です。
西塔は1981年に白鳳様式で再建されたものです。
薬師あとはそのまま徒歩で唐招提寺へ。
唐招提寺はかの有名な鑑真和上が創建したお寺です。こちらも世界遺産です。
鑑真没後に創建された金堂は現存する奈良時代の最大の建物だそうです。
講堂は平城宮にあった東朝集殿という建物を移し仏殿に改めたもの。国宝です。
こちらは間近で見ることはできないのですが、戒壇と呼ばれ僧となるための授戒の儀式が行われる場所。
重要文化財の御影堂は残念ながら現在修復中でした。
こちらは特別公開中の鑑真和上ゆかりの花、瓊花です。今年は開花が早くゴールデンウィークにはすでにピークを越えていました。それでも、日本ではほとんど見ることのできない貴重な美しい花を観賞出来て良かったです。
唐招提寺を後にして、だいぶ疲れているためホテルへチェックイン。
携帯の充電をして次はどこへ行こうかと考えていると、多くのお寺が17時には閉まってしまうことに気付きました。これはタイムロス。
仕方ないので気を取り直して奈良駅へ。
日の傾きかけた興福寺を散策。興福寺も世界遺産に登録されています。
こちらの五重塔も趣があって素敵でした。
法隆寺方面はあまり外国人を見かけませんでしたが、こちらではたくさんの外国人観光客を見かけました。
猿沢池。興福寺五重塔のビューポイントですが、この写真は木に隠れ気味ですね。
その後はならまち付近や商店街を散策して、ホテルに戻りました。
一日中歩き回ってヘトヘトだったので、9時くらいに寝ちゃいました。