難解サラエボからヴィシェグラード行き
同じボスニア国内のサラエボからヴィシェグラードからの移動。普通だったらそんなに難しいことではないですよね。
しかし、この国の悲しい歴史がこの移動をとてつもなく難しいものにしているのです。
セルビアとの国境からわずか20キロのヴィシェグラードはスルプスカ共和国に属しています。
つまりセルビア色の強い地域です。 (もともとはボシュニャク人の方が多かったものの、現在はセルビア人が多数派となっています)
このため、ヴィイシェグラード行きのバスはサラエボのバスターミナルからは出ておらず、 スルプスカ共和国側のバスターミナルまでわざわざ行かなければならないのです。 。。
まぁ他に選択肢がないので行くしかありません。
行き方ですが、 まず、橋を渡ってすぐのところにトローリーバスのバス停があります。
これはすぐに見つかります。
この写真は渡った側(バス停がある側)から撮った写真です。
103番のバスに1.8マルク払って乗り込みます。 このバスは市民の足なので、私が乗った午後1時半くらいは帰宅の学生などで満員でした。
バスは40分程かけてラストストップへ。ラストストップでバスを降りて、 そこから約500メートルを一直線に歩けば到着です。
どっち方面に向かうかは バスの運転手さんに聞くのが一番。もはやここまで大きな荷物を抱えて来る外国人が 向かうところといえばバスターミナルしかないので、言葉の心配はいりません。
私の場合は隣に座っていた英語を話す親切な女子学生が案内してくれました。
だいぶ、さびれたターミナルです。財政難、また同じ国でありながらも別の自治体として存在するセルビア系の人々のエリア。何だか少し切なくなりました。 日が暮れてから、もしくは夜明け前には1人で来たくないうっそうとした雰囲気です。
窓口にてヴィシェグラード行きチケット購入。15.8マルク。(約8ユーロ。)
ヴィシェグラード行きのバスは大型バスではなく中型バスでした。
行く人が少ないからですね。
そして、何と行き先表示がキリル文字オンリー。キッビシー!
あたりの人々に尋ねるとドライバーさんが乗るバスを教えてくれました。
(もはや誰が乗客で誰がドライバーなんだか分からないんですよね、、、笑)
荷物の預け料は1マルク。 やっとのことでバスに乗車。 バスに乗るだけだけどどっと疲れます。
そして、15:00ぴったりにバスは発車しました。
無事に出発できたからよかったものの、 結局、最後までサラエボからヴィシェグラードへ行くバスの正しい時刻表は手に入りませんでした。 ここでおさらい。
①午後3時発の便はある (私が乗った)
②午前6時半発は毎日ある(と思われる)
③謎の午前8時40分発の便は奇数の日のみ、もしくは偶数の日のみある (どっちか知りたいんですけど。。。)
朝6時半発に乗るのは至難の業。5時ころサラエボを出ないといけないし、 そもそもトローリーバスがあるか不明。治安の面でも暗い中での移動は避けたいところ。 前日の夜に行ってターミナルで夜を明かすという選択肢はお勧めできません。怖いです、絶対。
8時40分発がちょうどいい感じですが、あるのかないのかが謎。
こちら、インフォメーションセンターの情報。
少し見にくいですが6:30am 3:00pmは毎日、08:40am発は奇数の日だけ、と書いてあります。 しかし、宿のお姉さんが電話で直接聞いてくれたときは、同じ日に3本があるとの回答でした。 2015年12月8日、つまり偶数の日に問い合わせた回答がこれです。地元のお姉さんが 電話で問い合わせてくれたのでこれは間違いありません。 12月10日に私が実際にバスターミナルに行った際はボードに8:40と表示がありました。 これらの情報交錯について、真相を確かめるべく、よっぽど窓口の方に尋ねたかったのですが、 英語は話せないようでしたし、すでにチケットを購入したのに違う時間帯の便について尋ねると 色々と誤解されそうなのでやめておきました。
なので、朝便でサラエボからヴィシェグラードに行こうとしている方は気をつけて下さいね!! バスターミナル内のタイムテーブル。(ほかの都市行)