命がけ！？リオデジャネイロのスラム街観光＠サンタマルタ
1月14日
リオデジャネイロにあるファベーラという貧困街、つまりはスラム街の見学に行ってきました。ファベーラはブラジルに1000か所以上あるといわれており、その人口も多く、リオでは4人に1人がファベーラに住んでいるそうです。
スラム街というからには、一昔前までは麻薬取引の温床で、ギャングの抗争も日常茶飯事、一般人が足を踏み入れるなんて自殺行為以外の何物でもなかった危険極まりない地域でした。でも、2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック開催が決まり、政府は本腰を入れて治安改善に取り組んだそうで、その
努力が実り、現在では観光ができるレベルにまで治安が改善されたそうです。
とは言っても、日本人感覚の治安の良さとブラジルのそれが同じな訳はなく、日本での常識が通用するはずがありませんし、そもそもファベーラは観光地ではなく人々の生活の場。
そこに足を踏み入れる訳ですから、あくまでも自己責任での行動を。
私はもちろん、現地ツアーを申し込みました。 そもそもファベーラを訪れる予定は全くなかったのですが、たまたま泊まっていた宿で出会った中国人バックパッカーが、宿経由でツアーを申し込んで行ってきたという話を聞き、これは一生に一度の経験になるに違いないと思い、申し込むことにしました。
当日、宿泊しているホステルまでガイドが迎えに来てくれました。ホステルのスタッフとも顔見知りのようで、とりあえず一安心。驚いたことに、参加者は、私ひとり。笑笑
マンツーマンです。
ガイドはおそらく男性であることが多いので、心配な人は事前に参加者の人数を確認しておきましょうね。特に女性。
今回、私を案内してくれたのは、ファベーラの頂上に住む好青年、ディラン君（21）。 若っ。
彼は、どこで身につけたのか、かなりクセはありますが、英語を話せるのでこの職につけたのでしょう、おそらくファベーラの中では稼ぎ頭なはず（笑）
カラフルな家が並びます
ファベーラが安全になりつつあるとはいえ、このように観光客が訪れることが出来るファベーラはリオの中にたった3か所しかないそうです。
間違えてもそれ以外には行かないように！と、現地に住むディラン君が言うのですから本当でしょう。
冗談抜きで命に関わることです。
ファベーラとは、200メートルの小高い丘に建てられた密集集合住宅を指します。高い場所になればなるほど、生活が不便になるということなので、私の訪れたサンタマルタファベーラは2008年にケーブルカーが設置され、上へはケーブルカーで行けます。 階段で行くと700以上の階段を登らなければなりません。もちろん私はケーブルカーで。
このファベーラが有名な最大の理由はあのマイケルジャクソンが訪れPVの撮影を行った場所だからです。 「They Don't Care about us」という曲です。 それを記念して、マイケルジャクソンスクエアという小さな広場にはタイルでできた肖像画があります。
まさにマイケルがダンスをした場所↑
行きはケーブルカーで登りましたが、帰りはファベーラの雰囲気を感じながら歩きで下ってきました。 現地に住んでいるガイドと一緒だったからか、何ひとつ危険な気配は感じませんでした。
ブラジル政府にとって、ファベーラに住む有権者の数は無視できるものではなく、彼らへのサポートは 積極的に行っているそうです。ケーブルカーの設置もそうです。 住民はタダで乗れるのです。
彼らはファベーラ内で10の掟というのがあるそうで、人のものを盗まないだとか攻撃しないとか そういったことが決められていて、破ると厳しく罰せられるそうです。 ファベーラに住む人も昼間は普通に街で働いているわけで、 自ら好んでファベーラに住み続けている人も多いみたいです。
ちなみに、ファベーラ内はWifiも無料で とんでいるそうです。（笑)
そんな感じでスラムとは言え、サンタマルタは少なくともアルゼンチンのブエノスアイレスのスラムのような危険さはなく、観光地化しているソフトスラム街だということが分りました。
とは言え、彼らは貧困層と呼ばれる人々だしファベーラは彼ら独自のエリア。
単独で入り込むのは歓迎されないでしょう。 とてもいい経験になりました。
その後、せっかくリオにいるのだから、ビーチ！と思い イパネマ海岸へ出向きましたが、あいにくの曇り空。。
治安が心配で滞在も2日間と短めでしたが、それなりに楽しめました。 もう少し長くいてもよかったなと思うくらいです。 でも、盛りだくさんで満足でした。 いよいよ明日はサンパウロ★
