【モロッコ】迷路のようなフェズの街をさまよう
フェズの旧市街(メディナ)は城壁に囲まれた2.2km×1.2kmほどの地域。
細い道が網の目のように張り巡らされ、よっぽど地理感覚に優れている人でなければ簡単に迷います(笑)
しかし、この迷いこそがフェズを歩く醍醐味なんです。
車が入り込めないほど狭い路地を行き交う人々、観光客に声をかける商人、荷物を運ぶ人、スパイスの匂い、学校へ行く子供たち。
様々なことが交錯していて、自分が異国人であることをひしひしと感じる空間です。
思いのままに歩き回って、あれ、ここさっきも来たよね、じゃああっちに行ってみようかな、なんて迷路にどっぷりつかるのもよし、効率よく回りたければ現地ガイドを雇うのもよし。
私は適当に散策をしていて、とある団体客が進む方向にはきっと何かがあると思い、 着いていくと、たどり着いたのはタンネリ。
主にコルドバをはじめとするスペインのアンダルシア地方から移住した人々が暮らしていた地域だそう。
タンネリとはなめし革職人街のことで、特に染色地区は革の獣臭と染色剤の臭いが混ざってとんでもないことになっている。
かなり強烈な光景と匂いですが、動物の革で製品を作るというのはそういうことで、 革製品を少なからず使用したことのある私たちは、そのありがたさや意味をしっかり考えなくてはならないと思いました。
通りを歩いていると、昔ながらの製法でパンを焼いている職人さんに出会い、中を見せてもらいました。特別美味しいわけではないと思うのですが、私はアラブ圏で提供されるこの手のパンが結構好きなんです。
モロッコは言わずと知れたアルガンオイルの産地。アルガンオイル目当てでモロッコを訪れる日本人も多いのではないでしょうか。
立ち寄ったお店で、店員さんの営業に押されて、100ディルハムにて一つ購入。
ランチは、ガイドブックに掲載されていたレストランに行ってみました。
モロッコらしさがあふれる素敵なお店です。
モロッコと言えばタジン料理なので、タジンとパスティリャとサラダのコースを注文。
1100ディルハムは観光客プライスですね。
レストランの名前を忘れてしまったので、調べて分かったら更新します。
ランチ後、迷い歩きを再開。
野菜がツヤツヤ★
こちらは、ブー・イナーニーヤ・マドラサ。1356年、マリーン朝のアブー・イナーン・ファーリス王によって建設されたそうで、非ムスリムでも 見学することができます。
こちらは旧市街の正門とされるブー・ジュルード門です。外壁と柱頭は幾何学模様が印象的なズッリージュというコバルトのタイルで装飾されています。
こちらは王宮の入り口です。モロッコ国王がフェズを訪問した際には実際に滞在するため 内部見学はできません。フェズ・エル・ジェディドと呼ばれ「新しいフェズ」という意味だそうです。
フェズには旧ユダヤ人街=メラーがあります。キリスト教徒によるレコンキスタ(領土回復運動)が進むと、イスラム教徒だけでなくユダヤ教徒も南下し、この地にやってきて生活を始めました。
モロッコの土地柄とヨーロッパの歴史を感じます。
夕方、宿に戻って一休み。
夜行バスでメルズーカへ向かいます。
何故か宿のお兄さんが旧市街にお散歩に連れて行ってくれて、地元のスープ屋さんでモロッコの人にとって、日本人で言うお味噌汁くらいおなじみのハリヤを食べさせてもらいました。
パンもついてきたのに、支払いは2人で10ディルハム。地元の人の値段!?
モロッコの恋愛事情とか、色々話せて楽しかったです。
夜行バスでメルズーカに行き、そこからついにサハラ砂漠です★