Globe Samponista Diary~世界各国お散歩日記~

旅のスタイルはふらっと、気ままに。60を越える国々を旅した記録。ひとり旅やふたり旅、ときどきグループ旅行。

【ポーランド】アウシュビッツ見学、そして夜行列車でプラハへ

2015年11月21日

 

アウシュビッツ見学へ行って参りました。自力で行くか、ツアーに参加するか最後まで迷いましたが、結局ツアーに申し込むことにしました。宿泊していた宿でツアーの申し込みをしていたのでそこで申し込みました。

朝7:40に最寄りのホテルに集合してバスに乗り込みます。 意外にもバスは満席。バスとはいってもミニヴァンですが。

 

施設内はA4サイズ以上のバッグは持ち込み不可なので、入り口で預けなければなりません。リュックは完全にアウトですが肩掛けカバンは基準が曖昧なので、なるべく小さいバッグで行きましょう。

 

ヨーロッパ各地からユダヤ人が連れてこられ、収容されました。彼らは収容された段階で番号が振られ、以後その番号で徹底的に管理されます。名前を失うのです。

その後、体力などの審査があり、収容された人々のうち25パーセントくらいは苛酷な労働を強いられ、その他は殺されてしまったそう。労働者も、飢えや病気、苛酷な労働で衰弱し、やがては命を落としました。 

 

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登録された人、つまり苛酷な労働を強いられた人々の顔写真がずらりと並んでいるのを見ましたが、みなさんの没年の大半が1942年か1943年でした。

収容所に送られたら、早くて数日、どんなに長くても1年ほどしか生きられなかったということです。

脱走を企てた人もいるそうですが、成功した人は殆どおらず、連れ戻されるやいなや処刑されたそうです。それも、みんなの前で。他の収容者たちは真冬の寒い日だろうと真夏の暑い日だろうと服はたったの1着、トイレの使用回数すら制限されていたそうです。衛生状態が非常に悪く、下痢や嘔吐に苦しみ、日に日に衰弱していきやがては命を落とす。信じたくない事実です。 

 

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何万人分もの靴の山、トランクの山、生活用品の山を見学しました。一番ショックだった光景は女の人の髪の毛の山です。信じられないくらいの量でした。しかも、その髪を使って作った絨毯が存在します。

人間としての尊厳など一切無視されたジェノサイドです。これは甚大なる負の歴史であり、悲しい悲しい史実です。f:id:ryxqb:20180716202452j:plain

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非常につらい時間でしたが、当地に足を運ぶことが出来て本当に良かったと思います。

 

クラクフに戻り、最後の散策。思いがけずお土産屋さんで心奪われ、、。 琥珀のネックレスやらピアス、スカーフをお買い上げ。

 

日が暮れる前に駅に行ったものの、暇。荷物持ってるからウロウロできないし。 困った時のマック!Wi-Fiもあるし、ここでしばしリラックス。 9:50pmに無事に電車に乗り込み、他にも旅行者はいたし、そんなに怖いと私は思わなかったけどな。車掌さんも内側から鍵をかけるんだよ、と安心させてくれました。 「もし怖かったら僕のところで一緒に寝てもいいんだよっ。ウィンク。というちょいワル風(ちょんまげっぽくむすんでる)車掌さん。。。。国が違うと車掌さんも違うなあ。。 なんと、コーヒーを飲んだおかげで寝付けず。。 カフェインは夜絶対に摂取だめだわ。